今回は金閣寺サロンの目印である垂れ幕をご紹介します。
こちらのオレンジ色が印象的な垂れ幕、実は手織りにて製織した生地を使用しています。
使用したのは150cmの手織り機。
桝屋高尾ではこの機を一から制作し、従来にない新たな織物の制作も行っています。
金閣寺サロンの垂れ幕の生地もこの機で製織したものです。
帯の幅は約31cm。
帯よりもはるかに広い幅の手織り機は大変珍しく、様々な職人さんの力をお借りしてようやく完成した大切な織機です。
織り組織は夏帯などでよく使われる「紗」を採用。
隙間のある組織が材料である「ねん金糸」のしなやかさや柔らかな輝きを一層深めてくれます。
また、太さにばらつきのある「ねん金糸」ですが、織り目がつぶれることなくきれいに織り上がっているのは職人の技術の高さによるものです。
文字の部分は箔を乗せて表現。
紗組織の織り目が箔にランダムなリズム感を生み、世界で1枚だけの垂れ幕が出来上がりました。
このように実は織り屋のこだわりがたくさん詰まった金閣寺サロンの垂れ幕。
金閣寺サロンにお越しの際はぜひ垂れ幕にも注目してみてください。
また、ご紹介した150cm幅の手織り機は工房見学にて間近でご覧頂けます。
迫力のある大きな機や実際に職人が織る様子をぜひご覧ください。
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