私たちはモノづくりだけの会社ではありません。
伝統を未来に紡いでいくためにキモノの窓口となり、
眠っている着物たちを着るのに必要な
知識も
技術も
場所も
全てお届けします。
そして、
織物を通して人の心に
潤いを与えられる会社でありたい。
「捨てるなんてもう古い」
この言葉を元に、
私たちの作ったモノが
新しいコトの循環の一助となり、
モノの命が大切にされ続けていく会社を
目指しています。
私たちはモノづくりだけの会社ではありません。
伝統を未来に紡いでいくためにキモノの窓口となり、
眠っている着物たちを着るのに必要な
知識も
技術も
場所も
全てお届けします。
そして、
織物を通して人の心に
潤いを与えられる会社でありたい。
「捨てるなんてもう古い」
この言葉を元に、
私たちの作ったモノが
新しいコトの循環の一助となり、
モノの命が大切にされ続けていく会社を
目指しています。
桝屋髙尾について
伝統と技術・美意識を次世代へと
「ひとつなぎ」に紡いでいく
これまで紡いできた
【 西陣織 】【 ねん金綴錦 】【 裏落款 】
これらの受け継がれてきた伝統技術と、伝えるべき美意識を守り、
誰しもが気兼ねなく着られる軽やかさを追求します。
そして、着物の在り方を再定義し
新たな形の「キモノ」を
皆様と共に受け継がれるよう取り組んで参ります。
RENTOBI
桝屋髙尾の帯の締め心地をお試しいただく
レンタルサービス
RENTOBIは、お客様の着物に合わせて桝屋髙尾の帯をコーディネートさせていただき、現在お持ちの着物がもつ魅力を更に引き出していくサービスです。
金閣寺サロン
コンサルティングサービス
着物のクリーニングから仕立て直し、遺産整理、買い取り、着付けレッスン、着こなし方相談、着物を利用するワークショップなどお客様一人一人に寄り添ったプランで手厚くサポートいたします。また、お客様の着物のお預かりサービスも行っており、温度・湿度を保った状態で管理し、必要に応じてお届けすることも可能です。
本袋
創業当時から扱っている畦地組織の本袋帯で裏表同時に織り上げます。畦織とは織物の三原組織の一つで最も基本的な織組織ですが、それだけ奥の深い織物です。
弊社の畦織は平織りの変化組織で織り上げていますが、糸の打ち込みを織り分けることにより、ざっくりとした素朴な風合いのものと、つるりとした平滑な風合いのものと二通りの織物を提供できるようになりました。
昨今数多くの織屋さんが織ることを断念されている引き箔を緯糸に織り込むという技術がありますが、私どもでは今後も変わらずこの技術も継承していきたいと考えています。特徴としては独特のざらつきのある地風で、これにより帯が締まりやすく締め戻らないということがあげられます。また、きゅっきゅっという絹なりが帯を締めたときに心地よいです。
よろけ織
すくい機でよろけ竹筬を用い手織りにて製織しております。
筬を打つ場所を上下させることで経糸が波のようによろけるので雰囲気のある表情に織り上がります。職人の個性が最もよく現れ、同じものは出来上がりません。縞経や絣技法を取り入れ紋織物とは違う表現を試みています。また全くしわにならない織物なので、袋名古屋帯のお仕立てであるかがり仕立てのまま、半幅帯としても使用が可能な帯地です。袷、単での
ご使用のほか、大人の高級浴衣用にもお使いになって頂けたら味わいが
より深まることと思います。
黄純
黄純(オウドン)は徳川美術館蔵の名物裂であり、それを再現させて頂いていた際に帯として制作していました。
黄純とは経糸と緯糸の交錯点を一定の間隔に配置した経糸の浮きが多い組織(朱子織-しゅすおり-)の織物で、徳川美術館に保管されているものの中には秀吉所持と伝えられている袱紗もあるそうです。
徳川美術館の元副館長 大河内定夫氏は黄純について「密度が高くて細い経糸と太い緯糸とのアンバランスな味わいとを併せ持った格調高い優美な織物である」とコメントしています。
桝屋高尾では緯糸にねん金糸を使用しており、経糸の浮きも相まって繊細ながらもざんぐりとしたまさにアンバランスな味わいも持った帯地となっております。
今回のリバイバルの際には経糸の浮き加減のバランス等少しアレンジを加え、自分の名前である朱子(しゅうこ)に因んだ朱子織(しゅすおり)の織物を桝屋高尾に復活させました。
針ねん金
ねん金綴錦も発売以来20年余りを過ぎ、これを期に「針ねん金」という新シリーズを発表いたしました。こちらの帯の特徴は、経糸の浮き沈みによって柄を表現するところにあります。
正倉院所蔵の織物の中でも経糸の浮き沈みにより文様表現された織物「経錦」が多く見られますように、織物の歴史の上ではこのような方法が早くから行われておりました。その後、緯糸を使った文様表現技法「緯錦」が織られるようになり今日に至るまで主流を占めております。
このような歴史を踏まえ、今回は経糸の浮き沈みによる文様表現「経錦」を軸とし、柄によっては緯糸での文様表現「緯錦」と融合させ、新しい織表現を創作いたしました。
元来、織物には文様制作上の制限があり、そこから自由になっていくことへの挑戦ということに長い歴史を有しております。こちらの針ねん金は、現代の技術と独自性の追求から、織の歴史を一瞬に超える夢ある織物かもしれません。
糸使いとしては、従来のねん金綴錦より経糸にねん金糸を多く使用することにより、経糸での文様表現が豊かに、そして深くなるように工夫いたしました。
金唐ねん金
このシリーズは今回の「継承記念展」にむけて約2年がかりで創作いたしました。
2年前に紙の博物館を訪れ、金唐華紙(もしくは金唐紙)の存在を知って以来これを織物に表したいと模索の日々が続きました。
金唐華紙とは西洋の金唐革を和紙で表現した日本の伝統工芸品です。和紙に金属箔(金銀箔・鈴箔等)をはり、版木に当てて凹凸文様を打ち出し、彩色をほどこすものです。全てを手作りで制作する高級壁紙で、建物の室内を華麗な色彩で豪華絢欄に彩ります。
2015年春より試験を繰り返し、なんとか生地風を完成させて帯地としての本格的な制作に入れたのは秋となりました。
総金糸の強さと、糸の強さとの調和に最も気を配りながらふくれの技術を針ねん金と融合させて金唐革紙のもつ独特の凹凸感、そして金属箔の光沢感を表現しました。
古布蘭
現在の一般的な織物は、線糸のみで多彩な文様を表出する緯綿が圧倒的に多いですが、本品は経糸に複数の色糸を用いて、文様を織り出した平地経錦です。
基本的には経糸は四色で文様を織り、さらに緯糸二色で文様を加織した重厚華麗な織物ですがこれにより、経糸の絵経と緯糸の絵緯との重ねあわせにより現れる織物でしか出し得ない色彩を表現しようと努力した作品です。
経糸では表せる色に限りがありますそういった技術の制約をもちながら工夫された美を創造することが織物の原点といえます。正倉院御物に見られる経錦のもつ古典的で端正な気品を、時には弊社のねん金糸も用いながら、さらに格調高い美を目指した作品となりました。
最後にゴブランと云う言葉は日本ではヨーロッパ産の綴織すべてを総称したものですが、特に帯地に限っては、ゴブラン織りを模して京都で織った紋織物をさして言う場合があります。
渡来錦
織物の基本である平織りの美しさを究極まで表現したのが渡来錦です。
その創造の源泉は法隆寺に伝わる「藕糸七条袈裟」にあります。筬(はた機を織るときたて経糸を整える道具)を使わなかった時代の素朴でありながら気品のある織物に魅せられ、撚りの強い糸を使って丹念に織り上げました。
渡来錦の魅力のひとつは、手にした時の驚くほどの軽やかさとしなやかさです。締めていることを忘れてしまうほどで元文化財鑑査官:北村哲郎氏より「究極の織物」という表題でコメントを頂戴しております。
織物本来の持つ品格と、織物の醍醐味を存分に味あわせてくれる渡来錦は、その文様の美しさともあいまって、見る人に深い印象を残します。改まった装いの時はもちろん、極上のお酒落帯としてもおすすめできます。
ねん金綴錦
この織物の創作は徳川家に伝わる宝物裂の再現を依頼されたところから始まりました。
この裂には見たことも無いとても珍しい金糸が緯糸に織り込まれていましたので、この糸を作ることから始めました。そしてこの糸作りがきっかけとなり、完成したねん金糸を帯地作りに生かそうと試行錯誤を繰り返し、5年の歳月を経てねん金綴錦を完成させることができました。
その後「彩ねん金」で実用新案特許も取得いたしました。
ねん金綴錦の特徴としては、何より軽く締めやすいことと、合わせる着物が多様であるということがあげられます。また着姿に品格が備わると皆様よりお声を頂いており、皇族方をはじめ様々なジャンルの著名人にお使い頂いております。今日では、組織変化させた針ねん金、夏素材の夏ねん金、単衣向きの涼紗錦、色表現を落ち着かせた錆シリーズや、最新発表の金唐ねん金など続々とねん金糸を使用した新しい商品の展開を広げております。